JAPAN PRO 2023に行ってきました

ボディビル大会

2023年11月26日渋谷のベルサール渋谷ガーデンで開催されたJAPAN PRO 2023に行ってきました。

いつもお世話になっているFITNESS WORLD編集者の方にご招待いただいて、とても良い席で観戦させてもらうことができました。

前方右にはSteve Weinbergerをはじめとするジャッジの面々、左隣にRich Gaspari、左前の席には山岸選手とIris Kyleという、そちらばかりに目が行ってしまいそうになる席でしたが、コンテストの方もしっかりと楽しませてもらいました。

今回はそのJAPAN PROの感想を書いていこうと思いますよ。

上里譲選手プロカード獲得→JAPAN PRO優勝でオリンピアへ

今大会のハイライトは何といってもメンズフィジークでの上里譲選手の優勝でしょう。

24日のOLYMPIA Amateureで優勝してプロカードを獲得した直後のJAPAN PROで、湯浅選手や田口選手、今年OLYMPIAに出場した韓国のYoon Sung Leeなど並みいる強敵を退け見事に優勝し、2024年のMr. OLYMPIAへの出場を決めました。

大胸筋の丸みや広背筋の広がり、背中の厚みもあって、サイズ感も十分ありつつバランスもしっかりととれていて、かつコンディションもよく本当にかっこよかったです。
いや、素晴らしいですね。

そして、今年久しぶりのコンテスト出場となった田口純平選手も負けないくらい会場を沸かせていました。
めちゃくちゃスタイルいいし、腹筋もきれいにシックスパックに分かれているし、大胸筋にもボリュームがあってかっこいいし、前面から見たときのシルエットの美しさは群を抜いていたように思います。

今回は6位でしたが、これに背中の厚みがついてきたらオリンピアでも全然上位狙えるんじゃないかと思いました。

4年ぶりのオープンボディビルはTheo Leguerrierが優勝

2019年以来の開催となったオープンボディビルでは2023年Mr. OLYMPIAにも出場したTheo Leguerrierが優勝しました。

Mr. OLYMPIAのトップ選手たちと並ぶと、小さく見えてしまっていたTheoですが、実際に生の姿を見てみるとマジででかいです。
大腿四頭筋にもお尻にもストリエーションが入るほどコンディションもよくて、かっこよかったですね~。

OLYMPIAでは見ることができなかったフリーポーズもめちゃくちゃ上手で美しかったです。

さすがのオリンピアンの実力を見せてくれました。

ボディビルで一番会場を盛り上げていたのは間違いなくポパイ関根さんこと関根丈二選手でしたね。

個別ポージングではいつものお茶目な感じも交えつつ会場を沸かせていましたが、比較審査では怖いくらいに気合の入った表情でポージングをしていて本気で戦っている姿がめちゃくちゃかっこよかったです。

関根選手と言えば腕の大きさはもちろん素晴らしいのですが、今回背中の進化具合がすさまじかったですね。
特に僧帽筋の厚みとデカさは今大会トップクラスだったのではないでしょうか。

今回関根選手を初めて生で見ることができましたが本当にめちゃくちゃでかいんですよ。

身長も高いんで、近くで見たときの印象は、ほかの選手よりも迫力があるんです。

でもステージに立った姿を見ると身長が高いがゆえに、各部位の大きさが目立たなくなるんですよね。
改めて高身長の選手の不利さを感じました。

ただその身長に見合った筋量がついてくればむしろ低身長の選手にはない美しさと迫力を兼ね備えた体になることができるんですよね。

関根選手も高身長な上にウエストがめちゃくちゃタイトなので、Shawn RhodenやFlex Wheelerのような美的なボディビルダーに進化できると思います。

ポージングにも磨きをかけてアーティスティックな路線に寄せていったら、プロポーションの良さが際立って映えるんじゃないかなと、個人的には思いました。

ビキニはAshley Kaltwasserが貫録の優勝

ビキニでは今回のJAPAN PROで全カテゴリの中で一番のスター選手であるAshley Kaltwasserが貫録の優勝でした。

Mr. OLYMPIAで3度の優勝を経験しており、今年のOLYMPIAでも3位になっている実力は本当に素晴らしいですね。

私はビキニの評価は、本当にわからないのですが、Ashleyがダントツによかったことだけはわかりました。

よくわかっていないので詳しくは書けないのですが、とにかく立ち姿がめちゃくちゃキレイなんですよね。

たぶん立っているときの足の角度とか、腰の角度とか、おしりの張り出し具合とかだと思うのですが、すべてが美を表現するのに最適な状態になっているという感じでした。

またTOKYO PROで優勝した重本ユリカ選手は3位、安島玲奈選手はプロ初戦で5位と、日本の選手(重本選手は国籍はアメリカですが)の活躍も目覚ましく、そこも楽しめましたね。

JAPAN PRO 2023の感想

ここからは、JAPAN PROの大会で私が感じたことを書いていこうと思います。

まず、いつものことながらステージの演出はすごくカッコよかったですね。
ライティングもよくて、選手がとても見やすかったです。
個別ポージングの時にバックのモニターで選手の名前を紹介してくれるのも、わかりやすくて良き。
でもボディビルだけはモニターでの紹介がなかったんですよね。なんででしょう?
ボディビルでもやってもらえたらよかったなと思いました。

今回のJAPAN PROではトークショーがあり、Steve Weinberger、Tyler Manion、Rich Gaspari、Terrence Ruffin、Iris Kyle、そして山岸選手が登壇し、山岸選手がそれぞれのジャッジや選手に質問するという形で進められていきました。

このトークショーもとても楽しかったですね。
山岸選手からの質問がファン的にも気になっているようなことを聞いてくれていたので、とても興味深く聞けましたね。
また、山岸選手の語り口が、落ち着きがありかつ理知的で、でもユーモアもあり、聞いていて心地いいんですよね。

スケジュール的に難しいとは思いますが、もっと長くお話を聞きたいと思えるくらい楽しかったです。次回もぜひやってほしいです。

FWJのプロショーではおなじみ、ファン的にはメインのイベントでもあるポーズダウンも当然めちゃくちゃ盛り上がっていました。
TOKYO PROまでは全カテゴリ同時のポーズダウンでしたが、このJAPAN PROではビキニのみ最初にステージ上でポーズダウンをして、その後メンズフィジークとボディビルが観客席でのポーズダウンでしたね。

個人的にはTOKYO PROまでのポーズダウンの方がわちゃわちゃしてにぎやかな感じがして好きでしたが、今回のやり方だとビキニ選手がしっかりとみられるという利点もあったと思います。

TOKYO PROがどうだったかちょっと覚えてないのですが、今回のJAPAN PROで順位発表の際に、まず全選手の中からTOP5の選手のみが呼ばれてステージに残って、そこから5位から順番に発表していくという形で順位発表が行われていたのですが、
ボディビルで、ステージに残るTOP5を呼ぶときに、最後に呼ばれたLiang Yanという選手が自分が優勝だと思ってしまってめちゃくちゃ喜んでいたんですよね。
でも順位発表で3位だったので、そのあと放心状態になっちゃってて、ちょっと可哀そうでした。

こういった勘違いが生まれない順位発表の方法にできるのが一番良いとは思うのですが、それとは別に大事なアナウンスだけでも英語でした方がよいのではと思いましたね。
大会の途中で会場にされていた注意事項も、日本語だけだとわからない方もいると思うので、英語でアナウンスしたり、
モニターに多言語で表示できるようにしたりすると、トラブルの解消に役立つのではと思いました。

まとめ

という感じで、いろいろ感じたことを書いてみましたが、今回のJAPAN PROもめちゃくちゃ楽しめました。
今回で3回目となるFWJのプロショー観戦でしたが、いつも最高ですね。

徐々に定番になってきてはいますが、世界トップの選手たちを日本で見られるという、このすごさに忘れずに
主催していただいているFWJには本当に感謝したいですね。

そして、そんな大会に毎回お招きいただいていることのありがたみを、かみしめたいと思います。
本当にありがとうございます。

来年のFWJの大会が今から待ち遠しいです。

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