先週末の12月18日と19日、ボディビル最大の大会ミスターオリンピアが開催されました。
今回はその結果をお伝えしながら、僕が思ったことをつらつらと書いていこうと思います。
まずは、ステージのことから。
今年のステージはここ最近のオリンピアの中ではとてもよかったですね。
ライティングもよかった。
デザインも2000年初期の、ギリシャ神殿のようなデザインでいい雰囲気でした。
カメラアングルも去年よりはよかったです。比較審査の時に引きの固定で、映してくれていたのはとても見やすかったです。
あと、今年は配信が有料でしたね。
去年まで無料で見れていたので、そこに関しては「えー・・・」と思う人もいたかもしれません。
新しいファンを獲得するという面で見ても、無料の方がもちろん良いんだけど、
お金を払うことで安定したクオリティで配信を見られるなら、そっちの方がいいと私は思いました。
価格も2日で6000円程度なので、そこまで高いわけではないですし。
次に賞金に関してですが、去年と同じだったと思います。
メインであるオープンボディビルは1位で約4000万円、5位でも400万円と良い金額がもらえますが、他のカテゴリになると一気に賞金が下がります。
クラシックフィジークとかになると、5位の選手は20万円程度しかもらえません。
カテゴリに関わらず、選手は同じように努力してきているので、他のカテゴリももっと賞金をあげて欲しいなと思います。
そのためにも、配信でお金を払うのは全然ありだなと私は思いますね。
さて、前置きだけで結構長く書いてしまいましたが、ここから結果とかの感想を書いていきます。
なんと! ビッグラミーが優勝しましたね。
いやぁ、全然予想していなかった。
今年は大会への出場もアーノルドクラシックだけで、そのアーノルドではそこまで良い体ではなかったですよね。
ビッグ・ラミーはいつも期待が大きいのですが、コンディションが良いことがほとんどなくて、良い結果が得られてこなかったので、今年も同じかなと思っていたのですが、
今回のオリンピアではめちゃくちゃ良いコンディションでした。
2018年にショーン・ローデンが優勝した時と比較しても、引けを取らないくらいのコンディションだったと思います。
サイドポーズをとった時の足とお尻のストリエーションが素晴らしかったですよね。
僕はビッグ・ラミーは体型的にあまり好きなタイプではないのですが、今回のビッグ・ラミーは素直にカッコいいと思いましたね。
やっぱりボディビルにおいて、絞りって大事だなと思いました。絞りに関して、今回のビッグラミーは圧倒的でした。
ハディ・チョーパンが唯一近いところまで行っていましたが、明らかにビッグラミーの方がよかったでと思います。
部位的には、やっぱり足が当然のように一番よかった。デカすぎな上にバキバキでめちゃくちゃカッコ良かったです。
逆に背中は大きさは素晴らしいけど、立体感は他の選手と比べると少し弱い部分ではありましたね。また他の部位に比べると少し背中だけ水っぽく感じました。
背中は今年のトップ5は強い人ばかりなので、ここで遅れをとってしまうのはまあ仕方がないことかなと思います。
いやあ、2017年にフィルと競って2位になってから中々上位につくことができていなかったので、ビッグ・ラミーにとっては念願のオリンピア優勝ですね。
本当に素晴らしかった。おめでとうございます!
昨年優勝だったブランドンは2位でしたね。
ブランドンは下半身はちょっと弱めだけど、全体的に大きくかつバランスが良い体をしているんですが、なんか今一つ目立てないですよね。
こんな言い方するとファンの方には申し訳ないのですが、華がない。
昨年、ミスターオリンピアになった時でさえ、今年のラミーのようなオーラを感じることができていませんでした。
体はめちゃくちゃいいのになんでかなぁと思ってしまいます。
一個言えるのは、やっぱ絞り切ってないからかなと。
僕が絞れてる選手大好きマンだから思うだけかもしれませんが、極限まで絞った選手の鬼気迫る感じがオリンピアのステージではオーラとして出ている気がします。
2018年のショーンも今年のラミーもそれが感じられた。
ブランドンにはまだそれを感じたことがないので、華がないと感じてしまうのかもしれません。
2年ぶりに復帰を果たしたフィル・ヒースは第3位でした。
結果は置いておいて、復帰してくれてありがとう! ですね。今年のオリンピアが盛り上がった理由の一つであることは間違いありません。
1年の休養を経てどんな体で出てくるのか楽しみでしたが、良くも悪くも大きな変化はなかった。
期待していたのは、問題になっていたお腹が改善していることでしたが、変わらずバブルガットでしたね。
怪我が治って以前よりコントロールはできていたようですが、疲れてくるとボコっと出てしまっていました。
腕や足は相変わらず大きくて、背中の強さも際立っていて、ポージングも迫力があってカッコ良かったです。
が、今回に関して言えば、背中はブランドンもハディもフィルに引けを取らないくらい強かったのでそこで目立ててはいませんでしたね。
復帰後3位は全然悪い成績ではないのですが、8勝目をあげるにはお腹を改善しなければ難しいかなと思いました。
今回第4位だったハディ・チョーパン。コンディションはラミーに次いでよかったと思います。
体的にも2位、3位の二人と比べて全く負けていなかったのですが、この順位は今までの積み重ねの差ですかね。
個人的には2位から5位まではほとんど差がなかったのではないかと思っています。
誰がどの順位になっても納得できるくらい拮抗していました。
その中で、ハディの4位はブランドンとフィルが過去のチャンピオンだったことによる補正のせいかなと思ってしまいます。
足はフィルより大きかったし、背中でも二人に負けてはいませんでした。
強いて言えば、立体感というか筋肉の厚みが少しだけ他の二人の方がよかったかなと言った感じですね。どこを見るかによって優劣が変わってくると言った感じでした。
ただ、ハディはまだまだ若いので、これからどんどん順位を上げて活躍してくれると思います。
そして第5位になったのがウィリアム・ボナックでした。
ウィリアムは本当に毎年変わらないですね。めちゃくちゃ安定してる。
コンディションには多少のブレがあって、今年はベストではなかった気がしますが、誤差の範囲かな。
ボナックのコンディションは、いいけども、びっくりするほどいいってこともない。70〜85点くらいのコンディションだと思います。それをいつもキープしている。
なので、ボナックの順位は他の選手の良し悪しによって決まっていると言った感じです。
ボナックの順位が低ければ、その大会のレベルは高いということだし、ボナックが上位になった大会はめっちゃいい選手はいなかったということです。
そういう意味で、今年のオリンピアはレベルが高かったんじゃないかなと思いますね。
あと、ボナックを見ていて驚くのは、ボナック単体で見ると、サイズも小さめだしそれほどいい体には見えないんだけど、比較審査で他の選手の隣に立つと、急に良く見えるんですよね。
絶対に他の選手よりも小さいのに、ちゃんと競えている。あれ?結構でかいじゃんってなるのがボナックの凄いところだと思います。
まとめ
いやあ、今年のオリンピアは面白かったですね。
ラミーが本当に素晴らしかった。
絞りは大事だと感じましたね。絞れてる体ってやっぱ迫力が違いますもん。
大きさだけとか、バランスの良さだけとかでは出すことのできない魅力が加わりますよ。
ラミーは来年もこのコンディションを持ってきてほしいし、他の選手は今年のラミーに勝つコンディションを持ってきて欲しいです。