【ボディビル】クラシックフィジークとは何か

ボディビル大会

こんばんは、ズナリーです。

近年、世界のフィットネス界で注目されているカテゴリ、それは、

クラシックフィジーク。

めっちゃ人気のカテゴリで、すばらしい選手がたくさん登場しているのですが、僕はまだあまりこのクラシックフィジークについて詳しくありません。

なので、今回はクラシックフィジークについて、基礎的なことを調べてみましたので記事にしてみようと思います。

クラシックフィジークの登場

クラシックフィジークの起源は、まだIFBBがひとつの組織だった頃、2005年のIFBB議会で正式に認められたクラシックボディビルというカテゴリです。

ミスターオリンピアで2016年に、クラシックフィジークのカテゴリとして登場しました。

近年、ボディビルはロニー・コールマンやジェイ・カトラーなどの圧倒的な筋量をもち、迫力のある筋肉を持った選手が評価されるようになっていました。

しかし、ボディビルダーの中にはそんな迫力だけを追求した体型にはなりたくない。アーノルド・シュワルツネッガーやリー・ヘイニーなど過去のボディビル選手のような、美しく均整の取れた肉体を作りたい。そしてそんな体を評価してほしいという声が多くなっていました。

その声にこたえる形でできたのがクラシックフィジークというカテゴリです。

クラシックフィジークの特徴

上にも書いたように、クラシックフィジークの特徴は均整の取れた美しい筋肉を評価するということです。

しっかりと発達した肩、胸、背中と引き締まったウエストによるVシェイプが良いとされています。

一見、メンズフィジークとかぶっているようにも思いますが、クラシックフィジークの場合は、太ももが見えるパンツをはいていますので、脚の発達も重要な評価ポイントとなっています。

ただ、ボディビルとは違ってお尻はかくれているので、お尻までバキバキになっている必要は無いのかもしれません。

言ってしまえば、メンズフィジークの特徴である筋肉の美しさと、ボディビルの特徴である筋量その両方を兼ね備えていた肉体が求められる、ある意味究極の体を目指すカテゴリというわけです。

クラシックフィジークのルール

基本的なルールはボディビルと同じです。

予選と決勝に分かれており、予選ではクオーターターンと規定ポーズで評価されます。

決勝では音楽に合わせてた3分以内のポージングルーティン、そしてクオーターターンと規定ポーズでの評価です。

ボディビルと違うところは、規定ポーズで、クラシックフィジークでは以下の5つのポーズが規定ポーズです。

  • フロントダブルバイセップス
  • サイドチェスト
  • バックダブルバイセップス
  • アブドミナルアンドサイ
  • 好きなクラシックポーズ(モストマスキュラー以外)

規定ポーズから感じられるのは、ウエストや腹筋がより重要なのだなということですね。

ラットスプレッドよりもダブルバイセップスの方が、腹筋が強調されますし、ウエストが隠れやすいモスとマスキュラーが規定ポーズからはずされていますしね。

クラシックフィジークの選手

ミスターオリンピアでは2016年からクラシックフィジークができましたが、既に多くのスター選手が登場しています。

今回はそのなかでも僕の好きな3人を紹介します。

ブレオン・アンズレイ

一人目はブレオン・アンズレイ(Breon Ansley)です。

アメリカカリフォルニア州出身。1986年生まれの32歳です。

2016年のミスターオリンピアでは4位でしたが、2017年、2018年と2年連続で優勝しており、クラシックフィジークの覇者と言っていいでしょう。

この人は他の選手に比べて筋量が多いわけではないのですが、めちゃくちゃバランスのいい体をしています。

脚が長くて胴が短い。なので背中が腰のすぐ上まで発達していてキレイなVシェイプを形作っています。

また、その背中のモリモリ感がすごい! そしてウエストはしっかりと引き締まっている。腹筋の形もきれいです。

あと、ポーズをとっている時の笑顔がいい。

身長は170cmで、体重はコンテスト時で84kgくらいなので、やはりそこまで大きな選手ではないです。

この人が頂点にいるということからも、クラシックフィジークがバランスや美しさに重点を置いているのがわかると思います。

クリス・バムステッド

二人目はクリス・バムステッド(Chris Bumstead)。

カナダ出身。1994年生まれの26歳。超若いです。

この人は2016年にプロになったばかりで当時は全然知られていなかったのに、2017年のミスターオリンピアでいきなり2位をとって、世界中から絶賛を浴びた選手です。

185.5cmの身長で、体重がコンテスト時で93kg。

身長も大きくて筋量もかなりあって、ちゃんとウエストの引き締まったバランスのいい体をしているのに迫力もあるんですよね。

すばらしいのは、この筋量でもバキュームができるということ。このバキュームができる選手がいるというのが、今のボディビルには無いよさのひとつですね。

2017年の優勝で一気に人気が高まっていたので、今年2018年のオリンピアでは優勝が期待されていたのですが、惜しくもブレオンに破れまた2位でした。

アラシュ・ラーバー

三人目に紹介するのはアラシュ・ラーバー(Arash Rahbar)です。

アメリカとイランのハーフ。1980年生まれの38歳です。

彼は10代の前半からボディビルに関心を持ってトレーニングを始めたけど、ステージに初めて立ったのは32歳の頃だそうです。

なんでも、自分の体はステージに立つには不十分だと思っていたとのこと。

しかし、2016年のミスターオリンピアでは2位になっています。

2017年では4位、2018年は5位とだんだん順位を落としてしまっています。ウエストがちょっと太く見えてしまうからでしょうかね。

お腹が出ているわけではないのですが、骨格的にウエストが少し太いような気がします。なのでクラシックフィジークではちょっと不利になってしまうのかもしれません。

ただ、彼はめちゃくちゃ端正な顔立ちをしているんですよね。まさに男前。

個人的な感覚ですが、美しい体を競っているからか、クラシックフィジークの選手はイケメンのほうが良く見えますね。

そういう意味で、アラシュはすごくクラシックフィジークが似合う選手だなと思っています。

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