ボディビルの順位とスコア
順位 | 名前 | トータルスコア | |
---|---|---|---|
1 | ブランドン・カリー | 12 | |
2 | ウィリアム・ボナック | 18 | |
3 | スティーブ・クークロ | 38 | |
4 | サムソン・ダウダ | 41 | |
5 | ジャスティン・ロドリゲス | 42 | |
6 | ブレット・ウィルキン | 60 | |
7 | リーガン・グライムス | 70 | |
8 | マックス・チャールズ | 80 | |
9 | ファビオ・ギガ・レゼンデ | 90 |
ブランドン・カリーが2度目の優勝も議論を呼ぶ結果に
2022年3月4〜5日に開催されたアーノルドクラシック2022のボディビルで、ブランドン・カリーが2度目の優勝を果たしました。
しかし、今回のこの結果は少なからず議論を呼んでいるようです。
というのも、2位のウィリアム・ボナックの持ってきた体が今回非常に素晴らしかったから。
ウィリアムは今大会、下半身を大きくサイズアップさせてきました。それでいてコンディションもお尻のストリエーションが出るくらいに絞ってきており、昨年のオリンピアと比較して進化した体を持ってきました。
それに対して、ブランドンの方は若干ですがサイズを落としてきており、加えてコンディションもベストではありませんでした。
これが二人の順位に対して物議を呼ぶことになっています。
とはいえ、ジャッジの判断は絶対。いくら周りが異論を唱えても順位が入れ替わるわけではありません。
なので、ここではなぜブランドンが1位でウィリアムが2位になったのかを考察したいと思います。
アーノルドクラシックはどのような大会なのか
現代のボディビル大会では、大きさが上位に入るために非常に重要な要素になっています。
ミスターオリンピアはその最たる例で、ビッグ・ラミーという今最も大きなボディビルダーが2年連続で優勝しています。
しかし、大会によってその判断基準は若干の誤差があるような気がします。
アーノルドクラシックはミスターオリピアと比較すると、大きさだけではなく、コンディションやバランスの良さへの評価が高い傾向にあります。
その観点で見ると、今回ウィリアムはサイズアップされてはいましたが、その分、お腹周りも大きくなってしまっていました。
十分にコントロールされてはいましたが、ルーティンの間は若干その膨らみが目立っていました。
逆にブランドンはサイズを落としたおかげでお腹周りは非常にスッキリしており、オリンピアの時よりも引き締まったウエストになっていました。
このポイントにおいてウィリアムは不利になってしまったと思います。
さらにウィリアムはサイズアップをしてきましたが、ブランドンはもともと上半身ではビッグ・ラミーと競えるほどに迫力のある完成された選手です。
コンディションでは明らかにウィリアムが勝っていましたが、全てのバランスを見た時にブランドンの評価が高かったのではないでしょうか。
と、これは私の勝手な分析です。
個人的には、このレベルは正直どちらが勝っていても納得できますね。
サムソン・ダウダ大健闘の第4位
第3位にはナイスガイボディビルダーのスティーブ・クークロ。
昨年も第3位でしたが今年も同じ順位でした。スティーブはかなり上位の常連になってきたように思います。
今回も非常にバランスに優れた体に、素晴らしいコンディションを持ってきていました。
第4位には私の注目選手であるサムソン・ダウダが入りましたね。
アーノルドクラシック初出場で第4位は非常に素晴らしい結果だと思います。
サムソンは本当にプロポーションがいい選手です。クラシックフィジークでも通用しそうなスタイルの良さを持っています。
広背筋の広がりもあって、大きな逆三角形も綺麗でした。肩や腕も大きいし、背中の立体感もあると思います。
下半身はまだ発展途上な感じがしました。お尻はあまり大きくなく、コンディションも不十分でしたね。
まだまだ発展途上だと思うので、今後の活躍が楽しみです。
第5位にはジャスティン・ロドリゲスが入りました。
今回、ジャスティンはサイズの面でもコンディションの面でも素晴らしかったのですが、ウィリアムと同じくお腹周りの膨らみが気になりました。
ジャスティンは腹斜筋が大きいのでそこでもお腹が膨らんで見えてしまっているのがもったいないですね。
コンディション面で優れていたジャスティンのこの順位を見ても今大会でのお腹周りの膨らみへの減点は結構あったのではと感じますね。
まとめ
ということで、アーノルドクラシック2022のボディビルの結果をお伝えしました。
ブランドン・カリーが2度目の優勝ということでおめでとうございます。
ブランドンには是非オリンピアでもラミーに対してプレッシャーをかけて行ってほしいですね。