【記事紹介】この11ヶ月で900人の新たなIFBBプロが誕生した

ボディビル大会

こんばんは、ズナリーです。

今年の9月にラスベガスで行われた、ミスターオリンピアアマチュアで二人の日本人選手がIFBBプロリーグのプロカードを取得しました。

2017年にIFBBがプロリーグとエリートプロに分裂してから、プロリーグは多くの選手にプロカードを発行しています。

Evolution of Bodybuildingで、この11ヶ月でIFBBプロリーグ/NPCにより、900以上のプロカードが発行されたという記事が投稿されていました。

でも、実際にプロのステージに立つ選手に、ほぼ変化はないと書いています。

とても興味深い内容だったので、紹介したいと思います。

IFBB分裂後のIFBBプロリーグとIFBBエリートプロの活動

2017年9月に、IFBBが分裂し、IFBBプロリーグとIFBBエリートプロの2つの組織となりました。正当なIFBBの後継組織はIFBBエリートプロのようです。

なので、Evolution of Bodybuildingの記事の中では、IFBBプロリーグの方には”IFBB”という名称つけず”プロリーグ/NPC”という表記にしています。IFBBエリートプロのみ、”IFBB”という表記を添えていました。

さて分裂後、IFBBプロリーグはプロクオリファイア(Pro qualifier)という枠組みを作って、世界のボディビルやフィットネス業界を取り込むことを始めました。

またIFBBエリートプロも活発に活動しており、加盟国は197となり、より強くなっただけでなく、世界中のオリンピック委員会・政府機関と、より強固な関係を築き、IFBBエリートプロリーグとして、新たに選手を集め大会を開催しています。 IFBBエリートプロリーグは1年足らずで非常に人気が高まっています。

IFBBプロリーグはこの11ヶ月で900以上のプロカードを発行

IFBBの正当な後継はIFBBエリートプロとなっていますが、IFBBプロリーグとしては、ベンとジョーのウィダー兄弟が創設した元のIFBBから、国際市場を引き継ぎたいと考えています。

IFBBプロリーグは、国際的にその活動を広げるため、プロクオリファイアを通して世界各国の選手に多くのプロカードを発行し始めました。

この11ヶ月で発行されたプロカードの数は900以上です。

9月には日本人の竹本選手と、田口選手がメンズフィジークのカテゴリでプロカードを取得されましたよね。

プロリーグの公式サイトで、発行されたプロカードのうち905を確認することができます。

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新しいプロ選手は、どこにいるのか?

1000に近い数の新たなプロが生まれたことになりますが、ここで、Evolution of Bodybuildingでは一つの疑問を呈しています。「それらの選手はどこにいるのでしょうか?」

新しく誕生した1000人近いプロ選手が、オリンピアへの資格獲得を目指すために大会に出場したら、ステージ上が選手で氾濫するのではないかと思いますが、でも、実際にそうなってはいません。

このような選手の大部分、特に欧州やその近くの国では、オリンピアの予選の大会に出場するために、アメリカまで向かうことはほとんどないのだと書いています。

ヨーロッパで組織されている大会でさえも、新たに出場するプロ選手は少ないという状況です。

新しいプロの選手がオリンピアの舞台で活躍すれば、オリンピアは今以上に活気のあるイベントになるかもしれませんが、実際には出場する選手にほぼ変化はありません。

新しいプロたちを待ち受ける困難な道

その原因として、プロカードを獲得することと、実際のプロの試合とでは全く異なるレベルであるということがあります。特に212またはオープンクラスのボディビルでは、同じプロでも、トップの選手とそうでない選手の差は大きいです。

IFBBプロリーグ公式サイトを見ると、新たにプロカードを発行された選手の中で、メンズフィジークや、ビキニのカテゴリの選手が多いようです。その理由は、それらのカテゴリの人気が高まっているから、そして選手がボディービルディングのカテゴリに比べて物理的に劇的な変化を起こす必要はないということがあります。

また、1年足らずで約1000人の新しいプロが誕生し、またこれからどんどん増えると思われます。その多くの選手の中で、注目を集めることは簡単なことではありません。しかもその先には今トップで活躍している選手がいます。

今、世界のトップで活躍している選手は、以前の、一部のエリートのみがプロになれた時代の選手達です。

世界中のプロを目指す選手にとって、プロクオリファイアはその夢をとても近いものにしてくれたかもしれませんが、そこから実際にプロとして活躍していくのは、とても険しい道なのかも知れません。